bullet proof soul / side-B

じつは防弾仕様になっておりません

いきものばかり

ぼくたちは愛し愛され生きるのさ 同性婚の追いつきしなり 金免許住宅街の狭い道 試されぬままに三十年超え 老いた猫三途リバーのこっちがよかろ 尾の二又に分かるるのを待ち ゴネ鳴きと爪と牙との甘えたさん 知る人ぞ知る柏の黒豹 ざわざわと夜の深みになぜ…

雨音は初犯の調べ

気がかりは取るか取らぬかもやしの根 鉄人気取りの貧しき小鉢よ 雨音と猫の寝息に挟まれて 気圧のままに深いところへ 雨音に包まるるうちにうとうとと 猫と川の字ありがたき哉 これほどに脂肪を溜めては遅かりし 冬は固体で夏は液体 手抜かりに庭の色どり絶…

恋に墜ちるかのように

くるくると吸い込まれる。 過去、現在、未来、 すべてが もうじぶんのものではない。 それは 望んでいたとおりの結末。 なにを もうこれ以上。

パーフェクトなそれをちょうだい

チョコレートのような痛みを 息を止めて飲み込んだ 理解なんてしたくないただ貫かれたいシャンパンの泡もきみはコントロールショッピング&ホッピング&エトセトラ踏みしだかれる粉々に砕けるスティレットヒールorウェッジソール 血煙を潜り抜けダーリン嘘が…

あたしのうた

素敵なリヤシートで 弾けるのを待ってるだけなのに やけに巻き舌のスリーピースが やけに軽々と限界を超える 遡れないタイムライン いつまでも理由を欲しがるママ 面倒を起こしがちな星の巡りで 誰のせいでもない 時々正義の味方が来て あたしを笑わせてくれ…

終わりの始まり

あの懐かしい罪の意識を 手のひらに転がして重さを見る 意味を計りかねて尋ねあぐねて 言葉を継ぎ合わせる空しさ たったひとつの眩しい答えは 風にちぎれた手紙のようだ 彼らは黒いいきものを解き放つだろう それは僕らを困惑させるだろう 痛みよりも確実に…

流されて

いつもどこかが間違っています 空には雲が流れていきます 流されていきます 流されていきたい 流されて いつだったかママンが言いました 便りのないのは良い便り 流されていきます 流されていきたい それだけです 換気扇の電子音の羽音の隙間の 繰り返しに潜…

あの子と黒猫

あの子はただ 終わりを待ってる その日二本目のタバコ 火傷するくらい根元まで吸って これで最後にしようと自分に言う そしてため息をひとつ あの子はただ 知っててほしかった 自分がばかじゃないって ほかの子みたいには振舞えないけれど それはあの子があ…

凍える遊び

冬は好きだ 雪になればいいのに 恋って終わるからいいんだよね すぐに帰ってくるから 鍵はかけないで 痛みと悦び 痛みと悦び 痛みと痛みと悦び 色彩のハウリング スキップスキップまたスキップ 美しいものを待っている美しいものだけを集めてる ぴかぴかの小…

ロマンスへようこそ

退屈だとか言ってる そんな寝惚けた顔でおんな子供のホビー?そりゃまた上等だよなほんのり甘くて苦い 誰もが魅せられる歌いたくなった?ステージにあがれよロマンスへようこそ ズタボロになってくれ笑い狂った後で 切れるほど泣いてくれロマンスへようこそ …

AOR / Maihama

エアコンも止まった渋滞の道で窓を下げながら思った始まる前から終わり方を夢見るあなたの癖をわらったけれどそのままの筋書きで俺は踊ろう痛みを閉じ込めて抱きしめた記憶は知る人も無いまま凝ってしまうだろう西日に顔を背けながらそっと傷ついた目を隠し…

Monster riding

ありえない空を見る星も風も眠る何も聞こえない時さえもない 俺は孤独を愛していた知ってしまうまでは あの肌寒い自由磨いた宝石のような滑らかに流れ去る日々 俺はあなたを愛し過ぎるかもしれない螺子をきつく締めるみたいに

美女で野獣

無口なロマンスがきみを通り過ぎる 疵一つ残さない 少なくとも見えるところには 誰にも知られないと きみは思っている だから怖くはない 見えないなにかがきみを美しくする 説明はひとつもない 少なくとも納得のゆくものは 理解してもらおうなどと きみは思…

カモメ

シャンパンのように砕け散る波欲しいものなんてないよこまらせないで折れたサンダル浮かれた気分ただ美しいだけでいいきみのすべてを巻き込むような奪われるような夏がいこうとしている帰れないとこへあらしの気配ざわつく肌をすこし狂ったピアノがなぞって…

バラスト

落ちていく途中で 彼女は思い出す さっきののコーヒーは少しばかり 安い味だったなと 誰かのわめく声が 集中させてくれない 見えそうで見えないもの そこが命なのに 落ちていく途中で 彼女は思い出す 浮上するには少しばかり 荷物が多いようだ 誰も彼女のた…

きみがいないと真空になってしまう

ただ美しいと言えばよかった 宇宙のひみつ ひとつきりのしんじつ 誰も見たことのない蝶が 胸の底で羽ばたく 眠れない夜をどう過ごすのか 僕にだけ教えてくれないか 痛みに似ているそれは 遠いピアノに似ているそれは 苦いなつかしさと いつか知る永遠と どう…

失ったときに

固ゆで卵の殻を 長く繋げて剥いた 散らかったアルファベットは 叩いて払い落とした 目に見えるものを愛するようにと あの日ママは言った そうすれば失ったときに よくわかるからと ついでのような顔でサタンが 椅子を勧めてくれた 真っ黒い78回転のやつは …