2017-03-26 パンドラ 詩 世界に小さな穴をあける呪文 ぼくら驚きを隠せない 帰り道をなくして 悲しくはないけれど 悲しい振りもできなくはない 祭りに酔いしれて夏が行く 前に進もう 開けちゃいけない箱は 善意で開かれる 流されてここまでめいめいの位置を 誰を許せばいいのか知らされない 昨日の記憶が薄れるように 霧が深くなるままに 手の中で何かが弾けた 胸の底で何かパンクした 悲しくなってみませんか そしたら泣いてもいいよ