bullet proof soul / side-B

じつは防弾仕様になっておりません

虎馬

 

ドラマやニュースの事故シーンが怖い。思い出しそうになって慌てて蓋をする。

事故は7月だったから、もう半年以上経ってるのか。

自分の方が悪かったというのも辛くなる原因だろうな。相手はトラックだった。当たっただけなのに大きな壁に飲み込まれる感じがした。意識はずっとあった。痛みはずっとなかった。ただ恥の意識があった。やってしまったと思った。

このあいだやっと事故の時の服を捨てた。血が付いていて、救急隊に切り裂かれた服たち。保険屋に言われて写真に撮った。ごめんねと謝って捨てた。

バイクは全損扱い。買い替えるより安く直せないかバイク屋に相談してみなくちゃ。フレームがイっちゃってなければ可能性はあると聞いた。まだ乗るのは色々思い出して怖いけど足が治ったら乗りたい。つか無いと不便なのなー。

今は病院以外引きこもり。誰にも会いたくない。松葉杖で歩けるレベルまで治ってるけど近所の人に見られたくない。話しかけられて作り笑顔で当たり障りのない程度の説明をしなくちゃいけないのが苦痛だ。興味深々なんだろうな。

週末に家人の運転で買い出しに出るけど最寄りの店だけ。必要最小限。他はネットスーパーや通販で済ませている。けっこうな出費になるけど買いに出掛けたくない。

家人が運転するのも怖くなった。いつ加害者になるかわからないから。事故までは被害者になることしか心配してなかったな。「行ってらっしゃい!気をつけてね!」前よりも切実。「着いたらメールしてね」とか言ってウザい嫁様になってる。

クリニックで不安について相談したけど、想定内の返事しかなかった。あのドクター、薬出すのが仕事だもんなー。そのおかげで早いけどなー。本格的なカウンセリングを受ける必要を感じている。(日本にそんなのあるのかな)

まだ2回か3回の手術を予定してる。そのたびに2週間づつくらいの入院になる。

その間、腎臓病の家人の食事は作れない。冷凍弁当を大量準備しなくちゃだわ。そのために冷凍庫を買った。思ってたよりデカい。もっと小容量でよかったなもう遅いけど。キッチン狭いので繋がったリビングに置くしかなかった。ものすごい圧迫感。

パックごはんと食パンも買って備蓄しておかなくては。すべて腎臓病患者のために栄養調整された商品。お財布ハンパなく痛いけど仕方ない。家人は仕事が忙しいうえに家事や猫の世話もやってもらわなければだからね。腎臓病だから以前のようにコンビニ飯やカップ麺や外食というわけにはいかないのだよ。。。

夏ごろには復活できるかな。したいものだな。

でも心の中はそれまでにどうにかなるのかな。