bullet proof soul / side-B

じつは防弾仕様になっておりません

  死とほんの少しの愛 / アレクサンドラ・マリーニナ 

死とほんのすこしの愛 (光文社文庫)
モスクワ市警殺人課の分析官アナスタシア・シリーズ第七作。
結婚式直前のアナスタシアに送りつけられた脅迫状。「やめろ。さもないと後悔するぞ」。式当日、結婚式を執り行う戸籍登録所では別の花嫁が殺害された。これは人違いの殺人だろうか、ちょうど心当たりもある。しかし同じ日のうちに別の戸籍登録所でも花嫁が殺され、そのうえ被害者とは別の花嫁が同じ文面の脅迫状を受け取っていた事がわかった。花嫁を狙った無差別殺人とも考えられるがしかし・・・・・・・。アナスタシアはのんびりと結婚休暇を過ごす事も出来ず、現場に居合わせたカメラマンを助手に捜査を開始する。


息もつかせぬスピーディーな展開でさくさく読ませるこのシリーズなのですが、ワタクシ今回はちょっと困りました。どうも引っ掛かる所が多いのです。舞台がロシアだから英米とは違って当然なのかもしれないのですが、「いいのかコレ」ってシーン続出。どうも納得できない所が多すぎて、上手く乗り切れませんでした。すみません、今回はネタバレばりばりで書かせて下さい。ホントごめんなさい。


以下納得できない点。ネタバレばりばり。

  • 休暇中なのに頑張りすぎだよアナスタシア。ちゃんと出勤扱いにして貰えよ。本部を初めとする周りの人間も、平気すぎませんか。
  • たまたま居合わせた民間人カメラマンに、そこまで捜査協力させて良いのか。しかも相手はマスコミの人間だぞ。
  • シェフツォフが民警の審査に落ちた理由がイマイチ(ワタシには)納得できない。「後に総合失調症に似た症状が出てくる」って、解るものなのか。
  • 369ページ、ゴルジェーエフが怒る理由がわからない。あ、単に切羽詰まってるからか。分析官としてのアナスタシアの意見を尊重しないのか。そもそもアナスタシアって何の分析官なんだ?分析してるシーンが殆ど無いよね?
  • アレコの件、銃声は? この辺では銃声なんてありふれてるのか。
  • アルチューヒンは何故戻ってきたの。ラリーサが危険に晒されてるから?ありえない。
  • で、花嫁達を射殺したのは結局彼なワケ?女子トイレだよねえ。
  • 資料が盗まれる系のネタが、このシリーズ多すぎ。ロシアってそうなのか。


その他、犯人の考え方については「納得いかないけど、まあ、相手はサイコ野郎だから・・・・・」でやっつける事にしましたよ。血を見るのが我慢ならないのに何故切るんだ?締めろよ。とか思ってたんだけど。
ワタシがサイコサスペンスを苦手とする理由は、小説がセンセーショナルなグロ方向に走りがちってのと、犯人の心理が理解できないってのがあります。この小説に限って言うとグロは無しですが、犯人の考え方がコドモ過ぎて耐えられなかった。それ以上にアナスタシアがプロらしくなくてもう大変。どうしたもんかねこの主人公は。