2015-07-29 蟻地獄のうた 詩 陰を歩くのに慣れてしまって 吸い込まれても気づかない 言いたいことがあったはず 一緒に消えないで 砂が落ちていく手繰り寄せるように 蟻地獄には先客がいるが 底なしなので心配ご無用 叫ぶことも吠えることも忘れ 息することももうすぐ忘れる ずっと待っていたから 空っぽになってしまった 与えられることに慣れるのは簡単 蟻地獄には先客がいるが 底なしなので心配ご無用