bullet proof soul / side-B

じつは防弾仕様になっておりません

地上より賭場に(ビミョーにネタバレ?) 

ジル・チャーチル著「地上より賭場に」読了。
親友シェリイの旦那が投資を検討中のスキーリゾートに、シェリイ一家と共にジェーンの一家までも招待された。恋人メルも含めての気前の良い誘いだ。大喜びで到着した一堂だが、またしても殺人事件に巻き込まれ、スキーに昼寝に休暇を満喫する(笑)シリーズ第六弾!なんとコロラドのスキーリゾートにロシア皇帝の末裔が?!インディアンの部族とは土地を巡っての争いが?!ティーンエイジャーの子供たちは相変わらず目を離せないよーーーーー?!ってハナシです。
えー、一気読み。さらりと読めます。ホームグラウンドを離れてもジェーン&シェリイ(&メル?)は絶好調。主婦パワー炸裂。地元の保安官の無能さで何だか容疑者扱いされちゃうのが直接の切っ掛けかもしれないけど、えー、奥さん、でしゃばり過ぎですよ。いや、読んでる時は自然に感じてたんだけど。放っといたら解決出来なさげな保安官だったけどね。最後まで名前を覚えてもらえない保安官の存在感がなんとも。そんな存在感の希薄さも含めてキャラを描くのが得意な作家だなあと。いつも良いモンと悪モンがハッキリしているので、そこがつまらないと思う人もおおい筈なんだけど。アタシ的には別にオッケーですよ。そういうもんだと思っちゃうから。
折れた歯を拾って渡してあげようと言う考え方は、西洋人ならではですよね。ほら、歯の妖精?抜けた歯を取っておく風習は日本には無いから、日本人なら気付いても「キモッ」ってカンジで見ない振りするよね。足で蹴って見えない所へやっちゃったりしてね(笑)。
作中、メルが言う。「気がつくべきだった。半径十マイル以内に他殺死体がありゃ、君がけ蹴つまづくことぐらい」・・・・そうだよねえ。それは巻き込まれ型探偵のシリーズ物の運命なんだよねえ。