サンセット大通り / ビリー・ワイルダー

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子供の頃にテレビで見たことがあって、なんだか怖い映画だと記憶していました。
大人になってから、もう一度観たいと思いビデオを探したのですが、なぜかその頃（十数年前ですが）ビデオ化されてなくてショックを受けました。名作と言われていたのに。　そのまま忘れていたのですが、今日やっと観る事が出来ました（テレビ/ムービープラスで）。
怖いというより哀しい映画でした。殊に執事のマックスが哀しい。主人公の脚本家もグロリア・スワンソンも、哀しいというか滑稽なほど憐れなのだけれど、子供の私には見えていなかったマックスという存在が、酷く哀しいのでした。彼とノーマとそしてデミル（というかハリウッド）の三人が静かなトライアングルを形作っていて、主人公はそれを破壊する（実際はすでに壊れていたのだけれど）小さな楔のようなものだったのかもしれません。