bullet proof soul / side-B

じつは防弾仕様になっておりません

  ターミナル / S・スピルバーグ 

昨夜観た映画です。レディースデー&レイトショーサービスで2人2100円也。わーい。 
ビクターがJFK空港に降り立った当にその時、祖国が崩壊しパスポートは無効となってしまった。入国する事も出来ず出国する事も出来ない。状況が変わるまでは空港に缶詰状態になってしまったのだ。空港管理官は自己チューのお役人でビクターを面倒事の一つとしか思っていない。行き交う人々は皆自分の目的地しか考えていない。そんな中ビクターは様々な人に出会い彼らを徐々に変えていくのだった・・・・。
感動大巨編になっているのかと思えば、意外なほど丁寧に作られていて、一つ一つの小さなエピソードがキラリ光る作品になっていました。思えばビクターが米国に来た理由も大袈裟な物ではないし(深いけど)、周りの人間もそれぞれの事情を持った普通の人々なのですね。ひょんなことから運命が変わり、ちょっとしたことの積み重ねが人を変えていく、素敵なおはなしでしたよ。
それにしても言葉が不自由であると言うことは、あれほどしんどい事なのですね。主人公ビクターは、祖国では一人前の社会人で(おそらく建築関係)、少なくとも海外旅行に行ける程度には社会的に成功している普通のオトナなのですが、この異国の空港の中ではまるで子供のように扱われているように見えます。あれだけの空港しかも移民大国の米国において、通訳が来ないってどうなのよ。それとも英語が本当にダメってのは観客にしか解らないのかそうなのか。どちらにせよ彼は自力で乗り越えますけど。伝える能力に長けているひとなんですね。ソコが重要。ソコが周りの人間を変えていく能力なのですね。