bullet proof soul / side-B

じつは防弾仕様になっておりません

  焦がれる女 / カレン・キエフスキー  

バーの女主人が殺され売上金を奪われた。キャットはその店のバーテンダーとして潜入捜査をする事になる。被害者はしょっちゅうイメチェンしたりロマンス小説の断片のような物を書くような現実の生活に無い「何か、誰か」を待っている女性だった。被害者の夫であるオーナー、被害者と不仲だった姉とその夫、オーラを見るという謎めいた女。そして店のウェイトレスや常連達、あるいは通りすがり・・・・・現実の生活にいる「誰か」が彼女を殺したのだ。それは・・・・・・・・・。
今回のキャットは前回の事件を悪夢に見るほど引き摺っていて、そこから逃れたい気持ち別の人生を生きたい気持ちになっており、渡りに船と昔取った杵柄バーテンダーとして現場に潜入します。腕も客さばきもプロです。カコイイ。でもちょっと格好良過ぎ
かも。タフ過ぎかも。今どき男性の探偵でもこんなにタフじゃないですよ。どうなの。
お話は面白いです。一気読みです。この作家、上手いわ。でもちょっと気になるのは、さっき言ったように主人公をスーパーウーマン化してしまってるところと、あと、どうやらシリーズ全体のテーマが似ている事。それは「愛を知らずに育った人間」。でも次作も読むワタクシです。だって面白いんだもーん。