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じつは防弾仕様になっておりません

  ムード・インディゴの沈んだ日 / フランシーン・マシューズ  

ムード・インディゴの沈んだ日 (文春文庫)

ムード・インディゴの沈んだ日 (文春文庫)

シーズンオフの静かなナンタケット島。或る日浜辺で遊んでいた兄妹が白骨死体を見つけた。女性刑事メリーが調べているうちに、その死体は八年前に姿を消した美貌の精神科医エリザベスである事が解るが、同時に世間を騒がせている連続殺人事件との関連が浮かび上がって来た。

面白い。F・マシューズにはずれ無しか。どれを読んでも平均点はクリアするもんね。
今回は心に傷を負った少年が印象的。彼を立ち直らせ成長させるのは勿論彼自身なのだけれど、それを手助けするピーターも共通する部分があるので説得力がある。イイオトコだねえ。
ただ、一気に読めず飛び飛びに読んだせいか、理解できない部分が残った。
それは、
船の事故とイアン・マーカムの死。まず、船が沈んだのは本当に事故なのか。また、エリザベスがイアンと逃げるつもりだったなら、何故イアンは彼女を待たずに出航したのか。
これが説明つかないと変だから、きっと読み落としたんだと思うんだけど。だれかおしえてー。