bullet proof soul / side-B

じつは防弾仕様になっておりません

  ダ・ヴィンチ・コード / ダン・ブラウン  

ダ・ヴィンチ・コード〈上〉

ダ・ヴィンチ・コード〈上〉

ダ・ヴィンチ・コード〈下〉

ダ・ヴィンチ・コード〈下〉

ルーヴル美術館館長ソニエールが館内で殺害された。死体はダ・ヴィンチの有名な素描『ウィトルウィウス的人体図』を模して横たわり、周りには謎のダイイングメッセージが残されていた。当日館長と会う予定だったハーヴァードの教授ラングドンが捜査協力の名目で現場に呼ばれるが、実は容疑者として連れてこられたのだった。館長の孫で暗号解読官のソフィーが現場に駆けつけ、そのダイイングメッセージが自分だけに解る祖父からの暗号であると気付く。ソフィーの機転で現場を脱出したラングドンは、暗号を解く手助けをする事になるが、フィボナッチ数列アナグラム、宗教的象徴、謎は幾重にも重なっている。一方、謎を解きながら逃走する彼らを追っているのは警察だけではなかった。バチカンにも認められたカトリックの一派オプス・デイも彼らを、或いは彼らの解き明かしつつある『何か』を追っていたのだ。キリスト教の根幹を揺るがし、歴史を変えてしまうほどの『何か』とは・・・・・。


あらすじ書くのに草臥れたです。2回も書くなんて。それも最初に書いたのを忘れてしまったので、面倒になってしまってほとんど扉に書いてあるものを流用したのに(泣。
なので感想は簡単に。
おもしろかったです。おしまい。 うそ。もう少し詳しく。
宗教や秘密結社のアレコレについては、文中で誰彼が説明しているのでさほど問題ありませんでしたよ。近頃この作品のヒットを受けてか、似た傾向の本やテレビ番組が複数あったことも助けになったと思います。7ヶ月待ったお陰かもしれません(笑)。さて、謎解きが得意でないワタクシのような読者は、今回も自分で謎を解こうとはせず流れのままについていくしかありません。ソフィーと祖父の過去にまつわるエピソードや、ラングトンの専門知識(なんでも象徴学っつー学問の人ですって)によって1つずつ導き出される暗号の答えを、「ほおー」「へえー」と感心しつつ追っかけるのです。そもそもそれほどまでして隠されている秘密とはいったい・・・・・。それは途中でほぼわかります。かなり最初の方で、どういう意味を持つものかということは描かれているのです。それがどのような形状のものなのか、何処に隠されているのか、と言う事が『謎』なんですね。しつこいようですが、それでもおもしろかったんですよ。それって凄い事ではないかしらん。迫る追っ手をかわしつつ次々に現れるヒントを追う主人公達。真相に迫れば迫るほど危険は増していく。誰かが裏にいる。誰が本当の味方か解らない。そのスリル。そして疎遠になっていた祖父の気持ちを理解していくソフィー。最後は意外なことに感動しました。ベストセラーをバカにしちゃだめですね。期待が大きすぎるのもどうかとは思いますが、類似本や反論本なども出ている今、合わせて読んでみてもいいかもしれません。ブームが一段落したら(え、もう終わったの?)文庫にもなるでしょうし、ね。


え、と、今回はネタバレしてませんよね?反転文字にしなかったんですけどー。