bullet proof soul / side-B

じつは防弾仕様になっておりません

  ラッキーナンバー7 / ポール・マクギガン  


気の利いた脚本を名優で料理した粋な小品。てカンジかな。
ビジュアルが凝っています。空港ロビーの青いベンチや部屋ごとに個性的な壁紙やシンメトリーに配された階段、ボスの居るペントハウスからカメラがパンして向かいの(!)ペントハウスに居る対立ギャングのボスとか。これ実はオサレ映画なのかも。主人公のアーガイルのベスト&裾出しシャツとか可愛いよ。腰巻タオル一丁も笑えるけどイイ。気の利いたセリフと、すぐ死んじゃうのに漫画的なチンピラのキャラの立ち具合は狙ってるとしか思えません。腕時計のシークエンスなんて泣かせるよなあ。確信犯よコレ。最初っから大作なんて作る気はさらさらないね。豪華な役者を使い放題で好きなものを作っちゃうよーな企画としか思えませんよ。大好きだ。いっぱい死ぬのにユーモラス。伏線張りまくりでラストにきれいに回収。気持ちいい。
でもきっと大ヒットはしない。数年後には愛すべきB級呼ばわりなのではないかしら。予告編やポスターの煽り文句が的外れなのなー。もうちょっと考えて売ってほしいですよ。

以下微妙にネタバレを含むのでたたみますよ。


ブルース・ウィリスの動機が解らず悩んでいます。うーん、これって父子物なのかしらん。ボスX2の父子愛はわかり易いですね。殺し屋も擬似父子と思えば、子の念願たる復讐を手伝う父の愛かも。いっそ腐女子的視点で行ってみる?愛だねっ。銃口に振り向いた少年と眼が合った瞬間、運命の歯車が廻り出したんだねっ(もう疲れたよ)。それかグッドキャットも過去に何かしら恨みがあったのかなあ。ワタシ何か見落としてますかねえ。やっぱも一回観る?