bullet proof soul / side-B

じつは防弾仕様になっておりません

 once ダブリンの街角で / ジョン・カーニー  


公式サイト→http://www.oncethemovie.jp/


地味だけど良い映画でした。ちょっと勇気が涌きます。そんな出会いが明日あるかも。夢に賭けてみるチャンスなのかも。主人公をはじめ登場人物のほとんどに名前がありません。いつか、どこかで、だれに起こっても不思議じゃない。いくつかの要素を満たしていれば、あなたにだっておとづれるかも知れない出来事です。
以下、ネタバレを含みます。








スタジオで演奏を始めると、やる気無さ気だったミキサー(なのか?)がオオ?て変わるところがよかったですね。自分が見直された時のように誇らしかった。そしてカー・テスト。徹夜明けで海辺に繰り出して駆け回っちゃったりフリスビー飛ばしてみちゃったり。あの素晴らしい共同作業をやった後の高揚感。離れがたいような気持ち。
父親にロンドン行きを告げるシーンも良かったです。「やっと行くのか」て!とうちゃん!そうだよね、夢は実現させなくちゃね。
それからロンドンに向かって旅立つところで映画は終わります。旅立つことが大切なの。その後のことはまだわからない。元カノに電話してみたり、でもどうかな。逆にふっきれたりするのかな。チェコの女の子も、故国から夫が来るんだなあ。でもあの最後のプレゼントは、「音楽をやめないでね」「また一緒にやろうね」だと思うの。それらもこれから先のこと、まだわからない。ロンドンへ旅立って、そして、それから。