bullet proof soul / side-B

じつは防弾仕様になっておりません

 エリザベス:ゴールデン・エイジ / シェカール・カプール 


公式サイト→ http://www.elizabeth-goldenage.jp/


史実を元にした映画なので、ネタバレもなにもあったもんじゃない気がしないでもないのですが、微妙なところを微妙に表現することが不得手なので、あー、たたみます。たたませていただきます。






プロテスタントの女王として即位したエリザベス女王ではあったが、国の内外に火種を抱えていた、エリザベスを不義の子と呼び、我こそはイングランド女王と言い続けるカトリックの従妹メアリー・スチュアート。ヨーロッパの列強もイングランドを狙っている。とくにスペイン王フェリペ二世はヨーロッパ全土をカトリックにする誓いをたて、機会があるごとに圧力をかけてくるのだった。
誰とも結婚しないことを誓った処女王エリザベスは、自分の身代わり的に侍女のベスを可愛がっているわけです。そこに新世界帰りの探検家ウォルター・ローリーがやってくると。女王は自分を敬愛する二人を近付け、自分には許されない恋のあれこれを投影しようとする。ダンスのシーンはすごくわかりやすい。ローリーとベスを躍らせるんですけど、ベスに自分と同じようなドレス着させてるのね。踊る二人を複雑な表情で見てる女王。つらい。
ある暗殺未遂事件が元で、黒幕のメアリ・スチュワートが断頭台に消えるが、敵とはいえ従妹であるメアリを死罪にしたことで悩み苦しむエリザベス。ウォルター・ローリーに慰めのキスを求め、ひとときただの女性である自分に戻る…。
しかしローリーとベスには子供が出来、こっそり結婚までしてしまったものだから女王は嫉妬に狂いローリーを投獄してしまう。そんな折、スペイン無敵艦隊が攻めてくるのだった。圧倒的にスペイン優勢の戦いに、女王は甲冑にみをつつみ白馬に跨り戦場に立つ。兵士たち国民たちと共に戦うことを宣言する。兵士たちは女王の名の下に戦い抜くことを誓う。さて神風吹くか。吹くんだなこれが。ローリーも監獄から出され、船に戻って大活躍。 こうしてエリザベスは女としてのアレコレをも吹っ切れて、ついに名実共に女王となったのだ。そしてこれからがゴールデンエイジなんだよ、というところで映画はおしまい。 あー、もう一作つくれるかな。三部作かな。


ただひとつ納得いかなかったのは…ラスト近くの女王が寝巻きみたいのん着て崖っぷちに立つシーン。もう個人的な悩みとか吹っ切ったわーて、ワタシはこの国の女王として全てを国にささげるわーて、イメージ?必要だったのかなあ。