bullet proof soul / side-B

じつは防弾仕様になっておりません

  救出された項目  


結論から言っちゃいますとね、えー、拾っちゃった。猫。
オナカスキーさんの喪も明けてないのに薄情な奴、と言われればそれまでですが、無視出来なかったのです。いやほんと無理だってば。


昨日のことです。夜明け前、家の裏手から「ぎやうぎやう」と啼く声が聞こえていたのです。オットは寝る前から聞こえていたと言いました。でもこの辺りは、猫がたくさん居る地域なので珍しくもないのです。どこぞの猫が騒いでるねえ、と起き上がり支度をし、オットは出勤いたしました。送り出してワタシはコーヒー飲んだり片付けしたり洗濯したり、と、気がつけばまだ「ぎやうぎやうぎやう」が啼いています。気になりながらもあれこれしていると昼、まだ「ぎやうぎやう」は止まりません。どうにも我慢できなくなり、二階の窓からみてみましたら、おや、なんか黒いのがウゴウゴ。
サンダルつっかけて裏へまわれば、お隣との境界のブロック塀と金網フェンスの間に、なんか黒いのが引っ掛かっていました。黒いのジタバタ抜けられないの。即救出。生後2ヶ月位の子猫ぎやうぎやう。どこから来たの。どこの子なの。
大家さんに相談しましたところ、どうも捨て猫らしいと。「あたしも朝から気がついてはいたんだけどねえ」と。うへえオレ見過ごせなかったよ・・・。いまさら見捨てられませんよねえ。「そうよねえ」猫を亡くしたこのタイミング、ここで会ったのもひとつの縁かと。「そうよねえ」うちの子にしましょうそうしましょう。「そうよ奥さんそれがいいわ」てなわけで、ぎやうぎやう言う黒いの、うちの猫になりました。ちゃんちゃん。


心中まだすっきりしないんですが、オナカスキーさんのことをぐるぐる考える暇が無くなるのは良いかと思ったりもします。そうは言っても考えてしまうし、悲しくないわけじゃない。それでも、今出来る事、目の前の事をこなして行くしかないかと思います。


黒いの、命名『チビ太』。
「大きくなるかもよ。すっごく巨大になるかもよ」とオット。
そうなったら、巨大なチビ太ということで。