bullet proof soul / side-B

じつは防弾仕様になっておりません

  ひょっこりと  


生きていることはただそれだけで何気にたいへんなものだから
生きていない人のことはむやみに考えたくないのだ。
毎朝の膳を供える父には悪いが、時にはわすれていたいのだ。
自分に子供時代があったことや、犬が尾をぶんぶん振っていたことや、
夜習い事に通ったことや、ネクタイをうまく結べなかったことや、、、
余計なことがやたらと去来してひょっこりと彼女が現れる。
そんなふうから解き放たれたいのだ。
むつかしいね。