bullet proof soul / side-B

じつは防弾仕様になっておりません

 忘れじの包丁 

ジル・チャーチル著「忘れじの包丁」読了。
映画の撮影隊が裏の空き地にやって来た。主演女優は疫病神とも噂されるリネット。相手役はその元夫。監督は、二人の離婚の原因となったリネットの元愛人。ショービズの世界ではスキャンダルも勲章となるのか。有名俳優や裏方の仕事振りを間近に見られてはしゃぐジェーンたちは、仲良くなったスタッフと業界の裏話に興じていたが、そんな中、小道具係りが殺されて・・・・・。
3人の子持ちで未亡人、フルタイムの主婦業のかたわら事件に首を突っ込んでしまうジェーンのシリーズ第5弾です。最初の頃はでしゃばりだなあーと思っていた私ですが、いまやちょっとしたファンですよ。だって事件のほうがジェーン達を放っておかないのです。首突っ込んでるんじゃなくて巻き込まれてるんです(よくある言い訳)。今回もお隣さんのシェリイを相棒に素晴らしい活躍です。いやあ、楽しいなあ(人が死んでるけど)。彼女らの推理も納得できるものなので安心です。無理が無いのです。
子供たちの成長、姑との確執、恋人ヴァンダイン刑事との関係・・・・・事件以外の部分もちゃんと変化が描かれているので、このシリーズはこれからも楽しみに読んでいきたいですよ