bullet proof soul / side-B

じつは防弾仕様になっておりません

 苦い祝宴 / S ・J・ローザン  

苦い祝宴 (創元推理文庫)
中華料理店で働く青年四人が揃って姿を消した。最近始められた組合活動と何か関係があるのだろうか。友人であり組合の顧問弁護士であるピーターから話しを聞いたリディアは捜索の仕事を引き受けるが・・・・・・・・・・・。
中国系のうら若き乙女リディア・チンと、軍人上がりの中年白人ビル・スミスのシリーズ第5作。このシリーズは一作ごとに語り手が交代する手法で、今回はリディアの番。ビルはお手伝い。
一攫千金を狙って、或いは政治的に国を追われてアメリカに渡って来る人々、様々な事情が交錯するニューヨークの移民社会。特に中国系の社会では、同族会や世話役などののしがらみが根強く、捜査も一筋縄ではいかないのです。チャイナタウンの新旧顔役、賑わう中華レストランなどの道具立てのせいか、ワタシは「イヤーオブザドラゴン」なんて映画を思い出してしまいました。ミッキー・ロークはビルのイメージじゃないんですけど。
リディアは相変わらず、なんていうか、肩に力が入りすぎていて、ちょっと辛いです。気持ちはわかるんだけどね。その点ビルは大人。この二人の関係も気になるところではあります。
さて、事件のほうですが、えー、ワタシ何か読み逃しましたか?そこに○○とか●●とかが居合わせてる理由がわかりませんです。面白かったのですが、すごく面白かったのですが、そこらへんがちょっと困ったー。
追記:ああ、わかった↑の件。そこの上からそこへ伝わったと(きっと何を言ってるかわかんないよね)。しかしまだ何かが腑に落ちない。別の疑問が。最近のワタシってダメダメさん。