bullet proof soul / side-B

じつは防弾仕様になっておりません

  庭に孔雀、裏には死体 / ドナ・アンドリューズ  

「わたし」メグは、母と親友と弟、3つの結婚式の花嫁付添い人を任され準備にてんてこ舞い。それぞれが我侭なプランを次々に思いつき、しかも実際の準備はわたし任せで協力的ではないのだ。衣装の仮縫いどころかその衣装を決める事すら大苦労。無理難題を次々に繰り出され四苦八苦のわたしなのに、そのうえ殺人事件まで!ミステリ好きの実の父と共に事件に首を突っ込んでみれば、身の回りに次々に不審な出来事が起き始める・・・・・・・・。
結果から言うと、意外なほど面白く読めました。ワタクシの嫌いな身勝手でスットンキョーな人々が山盛りの話にもかかわらずです。メグの周りは揃いも揃って変人揃いなのですよ。いやホント、こんな人たち実際周りに居たら嫌過ぎますよブチギレますよ。でもメグは冷静に捌いていくのですサスガ主人公だネ(笑)。そのスーパーウーマンぶりが気持ちいいのです。犯人についてはさほど捻りも無く「ああ、やっぱりね」な感じです。軽く楽しく読みました。スリル(っつーか、次は何が起こるんだろう的、呆れながらの野次馬的楽しさ)とユーモア、ミステリ、ロマンスがうまくミックスされた作品でした。
そういうのを探している方にはお勧めです。えと、例えばマクラウドのセーラ・ケリング・シリーズが好きな人とか、かな。ワタクシも次作を続けて読む予定です。