bullet proof soul / side-B

じつは防弾仕様になっておりません

  コンスタンティン / フランシス・ローレンス 

観てきましたー。キアヌ・リーブスて大好きなんじゃよワシは。 
幼少時から、普通の人には見えないものが見えてしまうコンスタンティン。20年前にはついにその重さに耐えかね自殺を図るが失敗、2分で蘇生されてしまった。自殺者は地獄に落ちて永遠に苦しむのが(キリスト教での)決まりだが、彼は善行を積み、なんとか死後は天国に行きたいと懸命になっている。つまり自分の特殊能力を利用した超常現象専門の探偵のような仕事。その多くは、悪魔の手先「ハーフブリード」を地獄に送り込むエクソシストなのだが。ところがヘビースモーカーの彼は肺癌で余命一年と宣告されてしまった。もう残された時間は僅か・・・・・・・。そんな中、妹の自殺に疑問を持つアンジェラが彼に協力を求めてきた。敬虔なクリスチャンである妹が自殺するはずが無いと言うのだ。どうやら、地獄と天国、そしてこの世のバランスが段々おかしくなってきている・・・・・・。
以下、ちょっくらネタバレを含んだ感想を。
反転させると読めます。なぁに、たいした事は書いてません。

宗教的な知識に乏しいワタクシですが大変楽しめました。難を言うなら、ちょっとさっぱりしすぎかなストーリーが。アメコミが原作だそうで、きっとそちらではもっともっとエピソードの積み重ねがあるのでしょう。それはともかくどうやらワタクシ、こういう世界観って好きみたいです。CSで「バフィー」だの「エンジェル」だの観てます。これもその路線ですね。
この映画の場合、天国も地獄もこの世と同時に存在するパラレルワールドとして描かれています。その天国や地獄を行き来できる能力を持っているのがコンスタンティン。神様とルシファー(悪魔の親玉)はお互いに世界の覇権を争っているようで(なんだか人間臭いよ/神様のほうはあんましヤル気ない風だけど)その力関係が上手く働いてるうちはいいのだけれど、ちょっとこのところ悪魔優勢(反則技使ってます)。ちなみに天使や悪魔はこの世には直接手を出せない。その手先としてハーフブリードを送り込んでいるのだそうな。人間に化けているそうな。コンスタンティンはそれが見えると。こわーい。見えなくてよかったー。
主人公が、自分の天国行き権を得るためだけに働いているってのがいいですね。世のため人のために見えるけど実は自分のため。だからなかなか贖罪はかなわない。神様は姿を見せないけれどルシファーは出てくる。ルシファーは早くこっちへ来いと彼を待っている。にやにやしながら。そして天使。その衣装は素敵ですね。昔、ヴェンダースは天使にウール(?)のコートを着せましたが、この監督は白いトップスとパンツですよ。しかもブーツカットのすそレースアップですよ。まあ。ガブリエルに「オルランド」のティルダ・スウィントンを配したのはぐうぜんかしら。天使って性別が無いんでしょ確か。違ったっけ。
コンスタンティンの使う武器をはじめ、出てくるアイテムが面白いです。聖なるショットガンとか十字架印のメリケンサックとか。大真面目なんだけどこっそり笑ってしまいました。これはアメコミっていうか、ゲームみたいな感覚かな。
あ、エンドロールが始まっても席を立ってはいけません。これ大事。映画鑑賞の基本。
最後になりましたが、ひとことお詫び。 ワタクシのこのレヴューではまるでコメディー映画ののようですが違いますよ。なんつーか、オカルト寄りの映画なんですよ。ごめんにゃ。