bullet proof soul / side-B

じつは防弾仕様になっておりません

  歓喜の島 / ドン・ウィンズロウ  

歓喜の島 (角川文庫)

歓喜の島 (角川文庫)

再読。
実は「ウォータースライドをのぼれ」のほうが先に書かれていて、そこからのスピンオフでコレがうまれたらしいです。「ウォータースライド〜」で落ちぶれたアル中探偵として描かれたウォルター・ウィザーズの最良の時代。スタイリッシュで品の良いウォルター。プロフェッショナルで、でもとてもロマンティスト。冷戦下の50年代終盤を彼独自のスタイルで生き抜く、その過ぎ去っていく煌きを複雑な思いで読み返しました。「ウォータースライド〜」の後で読むと、ウォールター・ウィザーズという男の魅力を改めて堪能できます。なるほど、作者本人の思い入れも解るなあ。