bullet proof soul / side-B

じつは防弾仕様になっておりません

  ちょっと不審です  


免許の更新に行ってまいりましたのです。涼しくなってきたから自転車で気持ちよく。
騒がしいメインストリートを避けて住宅街やら学校やらの建ち並ぶのどかな裏道を行きました。天気はイマイチその分風は肌寒いくらい。ああ秋だなあ、とか思いつつ警察署に到着。
中に入ってぐるりと見回すと、ありましたよ免許の窓口。すたすた歩いて係のお姉さんの前に立ち、そこで気付いたカネが無い。財布の中には小銭だけですよオトナなのに。免許の更新にはおカネが必要なのですよ。まあ、2千円ちょっとですけれどもソレすら持ってないのよ今のワタクシ。家を出る時には確かに「途中で銀行に寄ろう」と考えていたのですが、のどかな裏道には銀行なんぞはありませんでした。多分ありませんでした。ちいさい秋を探していて見落とした可能性が無いでもないですが、うーん、きっと無かったよ。
言い訳はともかくおカネをおろさなければなりません。ちょっとした公共施設には銀行の支店とか、まあATMくらいは在ったりしますよね。病院とかにはね。うっかりすると郵便局まで入ってる所もあったりしますよね。ね。 で、探してみました。くるりと廻って、建物の表には無い。も一度中に入ってきょろきょろ。ロビー(?)の向こうには階段だけ。も一回ロビーに戻ってきょろきょろ。左の方に出てみるとちょっと寂しげなトイレ発見。でもATMすら無い。いろんな窓口(忘れちゃいけないここは警察署です)の並ぶロビーをくるくるきょろきょろ。うん、ここには無いんだそうなんだ。仕方が無いので諦めよう。だってみんなが見てるもん窓口(だからここは警察署なんですよ。みんなおまわりさんですよ)から玄関に立ってる制服のひとからみーーんな見てる。いやーな汗出てる。秋なのに。秋なのに。秋なのに。

平静を装いドアを出て、自転車に跨り走りましたよ。ワンブロックほどでメインストリートです。しかも駅前です。半泣きになりながら銀行に飛び込み(自転車は降りましたよちゃんと)おカネをおろしたワタクシです。ああこわかったどきどきした。
そんなこんなで再び警察署へ。拍子抜けするほど簡単に手続きは終わり、ものの10分で警察署を後にいたしました。やあやあお巡りさんお役目ご苦労さん。街の平和を護ってくれ給へ。我らの税金を大切に使ってね。このご時世だから不審な人物には注意を怠らないでね。じゃっ。