2006-11-08 クリムト / ラウル・ルイス 映画 死にゆくクリムトの記憶、夢の断片。繰り返し現われる鏡。虚と実の、本物と偽者のいれかわり。卒中のためか芸術家ゆえか狂った脳が紡ぎ出す幻想のパッチワーク。 しょっぱなからぐるんぐるん回るカメラワークで酔わされ頭痛。異端の芸術家クリムトの回想録と思っていたが、結局のところ監督の頭で作ったものなのだ。もうアートフィルムは受け付けない体質になったらしいよ私は。 こんな題材なのにマルコヴィッチが退廃的でも色っぽくもないの。周りが俗っぽいからかえってそうみえるのか。