bullet proof soul / side-B

じつは防弾仕様になっておりません

  クリムト / ラウル・ルイス  

 

死にゆくクリムトの記憶、夢の断片。繰り返し現われる鏡。虚と実の、本物と偽者のいれかわり。卒中のためか芸術家ゆえか狂った脳が紡ぎ出す幻想のパッチワーク。


しょっぱなからぐるんぐるん回るカメラワークで酔わされ頭痛。異端の芸術家クリムトの回想録と思っていたが、結局のところ監督の頭で作ったものなのだ。もうアートフィルムは受け付けない体質になったらしいよ私は。
こんな題材なのにマルコヴィッチが退廃的でも色っぽくもないの。周りが俗っぽいからかえってそうみえるのか。