bullet proof soul / side-B

じつは防弾仕様になっておりません

  最近読んでいるのは  


宇江佐真理さんの本。時代劇です。
id:n-kayano さんや、id:mitamujp さんのところで話題になっていたので読んでみたらば凄い面白くて止まりません。次は次はと続けて読んでいます。

幻の声―髪結い伊三次捕物余話 (文春文庫)

幻の声―髪結い伊三次捕物余話 (文春文庫)

紫紺のつばめ―髪結い伊三次捕物余話 (文春文庫)

紫紺のつばめ―髪結い伊三次捕物余話 (文春文庫)

さらば深川―髪結い伊三次捕物余話 (文春文庫)

さらば深川―髪結い伊三次捕物余話 (文春文庫)

さんだらぼっち―髪結い伊三次捕物余話 (文春文庫)

さんだらぼっち―髪結い伊三次捕物余話 (文春文庫)

黒く塗れ―髪結い伊三次捕物余話 (文春文庫)

黒く塗れ―髪結い伊三次捕物余話 (文春文庫)

捕物の二文字が入っていますがミステリ要素はあまりありません。江戸に生きる人々の心模様を四季折々の風物に乗せて描いた、なんていうのかな、人情もの、かな。下っ引きの顔を持つ髪結いの伊三次を主に中心としたシリーズですが、出てくるひとがすべて生き生きと描かれています。まいっちゃったな。言ってもいいですか。文吉姐さん、いっちすてき!
みんなは知っていたかもしれないけれど、おいらは知らなかった豆知識。与力や同心は公務員だけれど、岡っ引きや下っ引きは違うらしいです。同心のポケットマネーで雇われているそうな。へえ。
このあたり↓も読みました。
おちゃっぴい―江戸前浮世気質 (徳間文庫)

おちゃっぴい―江戸前浮世気質 (徳間文庫)

今も残る、覚えのある地名が出てくるのも不思議な気持ちがしました。ああ、そこらへん何度も行った事があるよ、そこは職場だったよ、なんてね。150年前か200年前か(あたまわるいひとがいますよ)にも人々はいて、笑ったり泣いたりしていたんだなあ。ごくありふれた、でもそれぞれに特別な暮らしがいとおしい物語たち。いい作家に出会えました。