bullet proof soul / side-B

じつは防弾仕様になっておりません

  回帰者 / グレッグ・ルッカ  


回帰者 (講談社文庫)

回帰者 (講談社文庫)

グルジアの小さな町でアリーナと静かに暮らしていたアティカス。だが隣人一家が何者かに惨殺され、その日々は終わりを告げる。連れ去られた14歳の少女の行方を追い、アティカスは世界の裏路地を独り駆け抜ける。背負い続けてきた十字架と向き合い、かつての自分と和解するために、男は最後の戦いに挑む。少女の心と体は壊れていく。こうしている一刻、一刻の間にも。大人気シリーズ、堂々の完結。
(「BOOK」データベースより)

主人公を若く青臭く設定したのは、ストーリーの進行と共に成長していく様を見せたいがためである。と思っていた。でもね、アティカス君は歳は取っていくけれど青臭い部分は失わないようです。性格なんだな。そうとでも考えなければ、今回の事件に首を突っ込む理由がわからんのですよ。まるっきり私情なんだわ。私情を抑えきれずに正義の味方になってしまう。深読みするなら『アリーナの』過去と和解する為、かな。冷たい言い方をすれば独りよがりとさえいえる。でも嫌いじゃないよ。また会いたいです。解説によると暫定的な最終話のようなので、諦めずに待っていようと思います。別のキャラのストーリーにカメオ出演も出来るしね。個人的にはブリジット物を希望!