bullet proof soul / side-B

じつは防弾仕様になっておりません

 エンドウと平和 / ジル・チャーチル著 

ISBN4-488-27508-7:image
豆博物館のイベントで歴史劇に出演したジェーン&シェリイ(コンビですよね?)。その最中、館長が殺された。凶器は展示品の骨董銃だ。いったい誰が何のために。この博物館は昔、豆の品種改良で財を成した人物が建てたもの。その後、遺産にまつわるいざこざが絶えなかったらしいが、それが原因なのだろうか。ボランティアで博物館移転の準備手伝いに来ていたジェーン&シェリイ(だからコンビなんでしょ?)が犯人を追う!!
今回は私も途中で犯人とその動機がわかったよー。いや、なんとなく「○○がアレだったりしてねー。だったら、アレじゃん。だからアレしちゃったんだよー」と思っただけですけど。汚れてる?アタシ、もう汚れちゃってる?
このシリーズは、サラッと読めるところが気に入ってるわけなんですが、こういった題材をサラッと料理できるのって凄いことなのかもね。うっかりするともっとドロドロの愛憎劇になっちゃうもんでしょ。上手いなあ。
ただ、二人目の被害者の殺し方が、ちょっとあんまりです。とっさにそんなことするかフツー?よくわかんないなー。ドロドロにしないための作者側の必然?犯人的には必然じゃないように思うのですが。
その甲斐あってか、読後感は明るいです。ジェーンったら他人の縁結びしてる場合じゃないでしょー、とか思っちゃう。けど、彼女とヴァンダイン刑事の関係については、一応の結論がついているんですよね。そういうことなんですよね。