オリバー・ツイスト / ロマン・ポランスキー

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とても良い映画だとは思う。ディケンズ原作、感動の名作。文部省が推薦しそう（文部省て）。
個人的には、もっと毒があっても良かったかと。悪党連中の中では、子供スリ集団の元締めフェイギン氏に重点を置いて（哀れで微妙にいい人風に）描かれているが、ビル・サイクスのあくどさが足りないような。オリバーの感じていた絶望や恐怖がもっと引き出されたはずなのになあ。そのほうが感動も増すと思うの。ポランスキー監督は希望を描きたかったのだろうと、良い方に解釈しておきます。　あと、子役達がみーんな可愛いのも監督の趣味か、はたまたハリウッド向けの仕様か。もっと個性的な顔の男の子をそろえてほしかったなあ。
あ、小悪党トビー・クラキットとその子分（喋らないんだよ）はすごく滑稽で良かった。トビーのあの勘違い気障っぷりがサイコー。コネタ的お楽しみ。