bullet proof soul / side-B

じつは防弾仕様になっておりません

  プラダを着た悪魔 / デビッド・フランケル  


公式サイト http://movies.foxjapan.com/devilwearsprada/


ジャーナリストを目指すアンディが、超一流モード誌のカリスマ編集長ミランダのアシスタントに。それは世界中の女の子がうらやむ職場。ところが上司のミランダは猛烈に人使いが荒く、皆が恐れる鬼の編集長なのであった。さあどうなるどうするアンディ……。


以下、だらだら書きます。ネタバレ混じりにだらだら書きます。




アン・ハサウェイ可愛いなあ。最初のダサい格好も、一般人からすればちゃんと可愛い。まあ映画なんだから当然予測できたけれど。逆に予想を遥かに超えていたのがメリル・ストリープミランダ。彼女ってファッションと結びつかないイメージだったけど、カッコいいなあ凄いなあ女優さんだなあ。あの静かな声で矢継ぎ早に仕事指示(命令?)されて駄目出しされて挙句に「That's all(以上よ)」て。公私混同24時間サポート体制で振り回される部下たちはそりゃたいへん。ましてやファッションのフの字も知らないアンディともなれば地獄だわね。いやこちらは笑わせていただきましたけれども。
この映画は、アンディがナイジェル(編集部のファッションディレクター)と言う魔法使いに助けられるシンデレラストーリーと言えるのかも。意地悪な継母は勿論ミランダ。で、王子様は誰かっていうと、これまたミランダ。ネイト(彼氏)でもクリスチャン(有名ジャーナリスト)でも無いのなー。いや、魔法頼みのシンデレラストーリーじゃなく、やれば出来る子のサクセスストーリーなんですけどね。
ファッションの世界に縁がないと思い込んでいたアンディ。むしろファッションビクティムな皆を馬鹿にしていたアンディだけど「その一見ファッションとは無関係に見えるダサいセーターも、元はと言えばファッション業界から生み出されてるのよ」と指摘するミランダや「アンタは努力してない。愚痴ってるだけ」と言い放つナイジェルに眼を開かれて、次第に意識が変わっていく姿が見物。元々出来が良いのね。仕事を覚え、先輩(エミリー!)を越え、ミランダの要求の先を行くようになるのに時間はかかりませんでした。私はこの辺でちょっとエミリーに同情しちゃったよ。ある意味超人的なアンディより身近なのね。
さて、仕事が面白くなってきて私生活を犠牲にしてまで打ち込むアンディに、前からの仲間たちや彼氏は不満顔。なんでこうなるの。応援してやれよとか思うんですけど。それもストーリーの方向性から仕方がないのかそうか。
次第に人間ミランダの姿も見えるようになり、彼女を師として慕うようになってきたアンディ。会社がミランダを切ろうとしていることを知り心を痛める彼女の前で、ミランダは華麗に危機を乗り越えて見せます。その途上でナイジェルの成功を邪魔する事になっても気にしませんよ。だって「本誌には私が必要なのよ」です。その一部始終を目にして、アンディは自身を振り返ります。こうなりたいの?プライベートを犠牲にしてまで目指しているのは、こんな世界なの?仕事の現場から飛び出すアンディ。て、おいこら。そこで投げちゃいかんでしょ。それはまずいでしょ。きゃー。


と、まあ、ツッコミをいれつつも楽しく観れました。うん、ちょっと元気になって帰ってきました。
後で思い返すと主人公以外の登場人物のほうが魅力的に思えてくる不思議。良く描けているなー。まあ、主人公が出来すぎなのね私から見ると。可愛くて若くて能力があって…僻んでますよええ。
そしてそして気になっている事が。
アンディが身に着けていたブランド物の山は彼女のものなの?最後にエミリーにあげてたでしょ。えー。


ホントにだらだら書いちゃった。だらだらっぷりに磨きがかかっています。自分でもおどろく。


だらだら追加。ほかの人が書いてるのを読んで、そうそう!と思って追加(ひどい。
仕事に対する姿勢について描いている風だったのに、大切な仕事を放り出す展開は、たしかに変だわ。それでもハッピーエンドなのはかなりアレだわ。原作はちがってるらしいんですけど、どう違ってるのかな。読んでみようかどうしようか。