bullet proof soul / side-B

じつは防弾仕様になっておりません

  ごめんなオナカスキーさん  


オナカスキーさんは首に赤い鈴をつけられています。ネズミさん達へのアラームではありません。人間向けなのですよコレは。オナカスキーさんはネコなので、足音もなく忍び寄る事が可能です。大変に便利な機能ですが、この家における日常生活ではあまり有益ではありません。むしろ危険。踏まれたり蹴られたりしますよ。そもそもこの家には不注意でガサツな人間が多すぎます(二人ですけど)。いのちに関わる大問題です。即刻何とかしなければなりません。が、人間のガサツさを矯正するのは難しいですね。なのでオナカスキーさんは鈴をつける事になったのでした。これで一安心。歩いているのがわかります。近付いてくるのがよくわかります。めでたしめでたし。
というのは長い前置きでして。
なんとなんと動いてないと鈴は鳴らないんですよ。近寄ってきた時は「来たよ来たよ」と鈴が教えてくれますが、ネコが止まると鈴も止まる。しばらくすると、そこにネコがいることを忘れちゃうんだなこれが。私等が寛いでいるすぐ横とか後ろとかでネコが寛いでいたりするのです。組んでいた足をほどいたらそこに居たり、テーブルからペンを落としたら真下に寝そべっていたりするのです。ごめんなごめんなオナカスキーさん。悪気はないのよ悪気はね。でもなんでまたそんなうまいところに座ってるのチミは。