ロスト・ファミリー / ローラ・リップマン
- 作者: ローラリップマン,Laura Lippman,吉澤康子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2005/12
- メディア: 文庫
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私立探偵テスの今回の依頼人は裕福な毛皮商ルービン。行方不明になった若く美しい妻ナタリーと子供たちを探してくれという。警察に届け出たが単なる家出と処理されたのだが、彼の主張によれば、何不自由なく暮らしていた貞淑な妻が家出するはずはないと言うのだった。しかしテスが半信半疑に捜査を始めると、ナタリーに関する衝撃の秘密が次々に現われ・・・・・・。
以下、微妙に(ホントに大した事はないです)ネタバレなので、お畳み&反転。
ナタリーがズィークと名乗る男と行動を共にしている事は、読み始めてすぐに出てくるのですが、このズィークって男が何者なのか、それは最後のほうまで謎です。上手く出来ているなー。最初いけ好かない感じのルービンと意地っ張りなテスが、徐々にお互いを認め合っていく過程も楽しいです。ルービンとナタリーの子供達、特にアイザックがイイ!将来が楽しみです。冷静に見ればかなり悲しいお話なんですよねこれ。何故こうなったのか・・・・・はっ、これも上記のコーンウェル作品で説明がつくのか。つかさー、あれって一例であって、基本であって、大して新しい発見てワケじゃないよねえ。うん。
ワタクシこのシリーズを軽い気持ちで読んでいますが、意外としっかりした作品群なのではないかと思い始めました。シリーズ第八弾、面白いよこれ。でもきっと男性は読まないんでしょうねえ。女性作家だし、しかもこの表紙。たとえ読んだとしても「女って恐いよなー」で終わっちゃうんだろうなあ。残念です。