マリー・アントワネット / ソフィア・コッポラ
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きらきらしてる。
最初のオペラで禁止である喝采をして皆が賛同した時の皇太子の顔がよかった。心が近付いていくその表情。
なんだかんだあっても、不器用なんだけども、愛し始めているって解るようになっているのね。いろいろなシーンでお互いを大切に思っているって観客にもわかりはじめる。歴史上先に待ち受ける運命はかえられないんだけれども。
マリーは・・・少女なのね。コッポラ嬢がインタビューで「彼女が政略結婚させられた時、14歳だった事に驚いた」ていってました。ティーンエイジャーのキラキラ感、ワクワク、お菓子、ドレス、恋、そしてパーティー。誕生会の後で友達とみた夜明けのひかり。普通の女の子のしたいこと。
時代考証にさえ縛られず自由にコッポラ嬢のしたいように出来たえいが。エンドマークの後に何が待っているのか、私たちは知っている。彼らに何が出来ただろう。ほかのやり方があったのかな。どうしようもなかったんじゃないかな。
歴史って、後世を生きるものが、いろいろ言っちゃうわけなんだけど、彼らは用意された完成されたポストで、自分に出来ることをしてただけのようにも思える。「ばかげてる」「マダム、これがベルサイユでございます」そんな中で駆け抜けて行った青春の映画。